上毛三山の紅葉②~榛名山
2026年10月30日(金)、上毛三山の一つ「榛名山」を訪れました。曇り空の下、榛名湖の静かな湖面に、「逆さ榛名富士」の美しい姿が映っていました。

赤城山、妙義山とともに上毛三山の一つに数えられる榛名山は、一つの山ではなく、複数の峰からなる火山の総称です。最高峰は掃部ヶ岳(かもんがたけ、1,449m)で、烏帽子ヶ岳や天目山などの山々が中央部を取り囲んでいます。

榛名山は長い火山活動の中で、山頂付近にカルデラと呼ばれる大きなくぼ地が形成されました。その一部に水がたまってできたのが榛名湖です。
また、カルデラ内での火山活動によって形成された溶岩ドームが、榛名富士(1,391m)です。富士山に似た美しい山容から、この名前で呼ばれるようになりました。

今回の紅葉を愛でる旅は、①榛名山ロープウェイ、②榛名富士の山頂、③榛名湖、④榛名神社、⑤榛名湖温泉、の順に回りました。
紅葉のピークにはまだ早い感じでした。しかし、曇り空の下、落ち着いた佇まいを見せる榛名山の山々は、紅葉で彩られ始めていました。
①榛名山ロープウェイ
榛名湖畔の「榛名高原駅」と、標高1391mの「榛名富士山頂駅」を約3分で結ぶロープウェイ。1958(昭和33)年に開業し、現在は日本初の15人乗り2両連結式ゴンドラで運行されています。ちなみに、往復の運賃は1200円でした。

平日でしたが、9時から営業を開始するロープウェイには、たくさんの観光客が並んでいました。ロープウェイは15分おきに出発します。

山頂からは眼下に榛名湖を見下ろし、周囲の山々や関東平野を一望できます。天気が良ければ遠く富士山まで望める、榛名山を代表する観光スポットです。

榛名山ロープウェイは、全長527m、高低差約269mをわずか3分足らずで登ります。最も急な区間の傾斜角は約38度にも達し、想像以上の急勾配に驚かされました。
②榛名富士
榛名富士山頂駅から、山頂を目指して歩いていきます。


山頂には、「榛名富士山神社」があります。

山頂には、三角点がありました。三角点は、土地の位置を正確に測量するために設けられた基準点です。なお、榛名富士の三角点は「一等三角点」で、全国の測量網の骨格となる重要な基準点です。

榛名富士山頂から望む関東平野。眼下には高崎市や前橋市の町並みが広がっています。

「榛名富士山頂駅」に戻ってきました。

榛名富士山頂駅の裏手(南側)からの展望も見事です。

帰りのロープウェイに乗りました。

榛名湖とそれを取り巻く山々が一望できました。


あっという間の3分間でした。
③榛名湖

シーズンオフとなったスワンボートが、静かに佇んでいました。


「逆さ榛名富士」が見事でした。


榛名湖では、マラソンやトライアスロンが行われているようです。
④榛名神社

鳥居を抜けると、壮大な随神門が聳えています。


榛名神社の参道には、毘沙門天、寿老人、布袋尊、福禄寿、恵比寿、大黒天、弁財天の七福神の銅像が点在しています。

それぞれ異なる表情や姿をしており、参拝者は七福神を巡りながら本殿へと向かうことができます。
特に人気があったのは布袋様。大きなお腹が撫でられ色が変わっていました。お腹を撫でると何かいいことがあるのかもしれません。
建立された年代は確認できませんでしたが、古くから信仰を集めてきた榛名神社の参道に、親しみやすい彩りを添えています。

参道の途中には、岩肌を流れ落ちる小さな滝がありました。この辺りは、紅葉はまだ進んでいないようです。
双龍門をくぐって、本殿へと向かいます。

歩くこと15分。ようやく本殿までたどり着きました。

本殿を横から見ています。岩山をくりぬいて作ってあるようです。

帰り道、茶屋「みそぎ屋」に立ち寄りました。

名物の「みそおでん」に惹かれました。

みそおでんには、6種類の味を選べるそうです。しかし、びっくりしたのは、その値段です。なんと1本100円!

私は、「さんしょ」を注文しました。そして、あまりの旨さに二度びっくりしました。

思わず、おかわりしてしまいました。今度は、「ゆず」です。

ボリュームがあり、食べ応えもあります。「ゆずみそ」も風味があって最高です。
店のおばさんに、とても美味しかったことと、安すぎるんじゃないかと伝えると、にこにこ笑って喜んでくれました。お土産に「ゆずみそ」(500円)を買い求めました。
*ちなみに、門前にある他の店では、「みそおでん」400円でした(ただし、何本入っているのかまではわかりません)
この茶屋での「みそおでん」は最高でした。
さて、次はお昼です。
残念ながら「みそおでん」だけではお腹いっぱいにはなりませんでした。そこで、参道沿いにある「蕎麦茶屋 榛名山 本坊」に入りました。

石段を登りきると、「手打ち 門前そば」の看板が見えてきました。

ここは迷わず、地粉手打ちそばと天ぷらの松セット(1500円)を注文しました。

榛名山麓には『きみそば』という在来品種も伝わっています。この店では地元産のそば粉と、店の裏山の約800m上流から引いた榛名山の湧き水を使って、毎日手打ち・手切りで仕上げているそうです。
正直あまり期待はしていませんでしたが、しっかりとしたコシと豊かな風味、そして湧き水の清冽さを感じさせる冷たい「そばつゆ」との相性の良さにびっくりしました。
さらに、揚げたての天ぷらは食べたことがない食材が使われていました。あまりにも美味しかったので店のおばさんに聞いてみました。

謎の食材は、「はやとうり」と「つるな」ということが分かりました。
門前そばの歴史は江戸時代の宿坊のもてなし料理にさかのぼります。こうしたおもてなしで参拝客に喜ばれていたのではないでしょうか。「蕎麦茶屋 榛名山 本坊」には、そうした長い歴史があるようです。
⑤榛名湖温泉
いよいよ今回の旅の締めです。榛名湖温泉「ゆうすげ元湯」にやって来ました。

上毛三山スタンプラリーのスタンプ(榛名山)をゲットしました!

この日は平日のせいか、「ゆうすげ元湯」の湯舟には、他に誰もいませんでした。露天風呂も独り占めでした。


こうして、上毛三山の一つ「榛名山」の紅葉を巡る旅は終わりました。紅葉のピークではありませんでしたが、落ち着いた山々の佇まいと、秋の深まりを感じさせる風景を楽しむことができました。
上毛三山残るは「妙義山」です。妙義山の紅葉は他よりだいぶ遅く、11月中旬に見頃を迎えるそうです。
どんな風景を見せてくれるのか、今から楽しみです。
BGM:クロード・ドビュッシー《夢想(Rêverie)》
ソプラノサクソフォンとピアノによる演奏
音源提供:David Hernando Vitores(Wikimedia Commons)
ライセンス:CC BY-SA 4.0
※音源をOGG形式からMP3形式に変換して使用しています。




コメント