吉田さんのアイスランド紀行(前編)
- tokyosalamander
- 15 時間前
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2026年2月4日(水)。吉田さんの「アイスランドのオーロラ」素晴らしかったですね。しかし、アイスランドの魅力はオーロラだけではありません。吉田さんからたくさんの素敵な写真や動画、情報をいただきましたので、「吉田さんのアイスランド紀行」と題して、その魅力を紹介することにしました。

吉田さんご夫妻は、2026年1月19日(月)の夜に羽田から出発し、26日(月)の昼に帰国しました。
まずは、アイスランド初日に訪れた「ゴールデンサークル」と呼ばれる観光地から紹介します。ゴールデンサークルという場所があるわけではなく、首都レイキャビックから日帰りで行ける主要な観光地を結ぶルートのことを指しています。そこには、アイスランドの自然の美しさを体験できる3つの主要な観光地があります。
①シンクヴェトリル国立公園(地球の裂け目)、
②グトルフォスの滝、
③ストロックル間欠泉
①シンクヴェトリル国立公園(地球の裂け目)

「地球の裂け目」と言ってもピンとこないと思います(私もそうでした)
これを理解するには、高校の地理の教科書を紐解かなければなりません。地球内部の構造(地殻・マントル・リソスフェア・アセノスフェア) - 地理ラボ 詳しすぎる高校地理
私たちが住んでいる場所は、プレート(岩盤)の上にあります。地球の内部では、温度が1000℃以上もある流動性のマントル層があり、その上に各種のプレートが乗っています。
ユーラシアプレートの東端が西日本にあり、北アメリカプレートの西端が東日本にあります。それらは、糸魚川-静岡構造線付近で重なりあっています(プレート収束境界)。

一方、アイスランドでは、ユーラシアプレートの西端と北アメリカプレートの東端が接しています。そこでは、日本とは逆に、2つのプレートが徐々に離れており(プレート発散境界)、その隙間が「地球の裂け目」となっています。

アイスランドを拡大してみると‥‥

両プレートは反対方向にゆっくりと離れている「プレート発散境界」にあります。この両プレートの引っ張る力によって、大地が割れ、裂け目のような谷が出来上がりました。今でも、年間数センチずつ、両プレートは離れています。
つまり、日本では2つのプレートが重なり合い(プレート収束境界)、地球の裏側のアイスランドでは2つのプレートが離れていきます(プレート発散境界)。アイスランドは、日本と逆の動きをしている地球規模のプレートテクトニクスを実感できる場所なのです。
↓北アメリカプレート側から見た「地球の裂け目」

断裂の手前が北アメリカプレートの東端です。断裂の反対側が「地球の裂け目」の部分で、数キロ先の雪山の手前に、ユーラシアプレートの西端があります。
↓ユーラシアプレート側から見た「地球の裂け目」

同じ風景をユーラシアプレート側から見たものです。写真右奥の白い丘が北アメリカプレート側です。左奥には、両プレートの裂け目にできたシンクバトラ湖が見えています。
地球の裂け目は、地球の歴史上、重要な場所ですが、人類の歴史でも重要な場所です。この裂け目の北アメリカプレート側の「法律の岩」と呼ばれる場所で、世界初の民主的議会「アルシング」が930年に開かれ、1798年まで続いていました。
この歴史的価値と、地球の裂け目が見られる自然の重要性から、2004年に世界文化遺産に登録されました。


「アルシングの会議風景」(19世紀末に制作された水彩画)File:Althingi.jpg - Wikimedia Commons
②グトルフォスの滝

ラング氷河を水源とするグトルフォスの滝です。
アイスランド語で「黄金の滝」を意味し、幅約70m、2段で落ち、落差は1段目約15m、2段目約30mだそうです。

アイスランド屈指の規模を誇る滝ですが、およそ1世紀前、グトルフォスの滝を水力発電ダムに変える計画が英事業家から持ち上がり、水没の危機があったそうです。
地元の一人の少女シグリットは、滝つぼに身を投じるのも辞さない構えで反対し、計画実施を阻止しました。黄金の滝を意味するこのスポットは今や、アイスランド最大の観光地の一つとなりました。


③ストロックル地熱地帯(間欠泉)
5〜10分間隔で10〜40mの高さまで噴出する、現在メインの活発な間欠泉です。
以前はすぐ横のゲイシール間欠泉が最大70m噴出した最大級のものでしたが現在はほぼ休眠中で1日2回ほどしか出ないそうです。ゲイシールは「噴き出すもの」という意味で、この言葉が英語で間欠泉を意味するgeyser(ガイザー)になったそうです。
以上が初日に回ったゴールデンサークルと呼ばれる観光地でした。
→吉田さん、ありがとうございました。見どころ満載ですね。
後編は、アイスランドの温泉や食べ物なども紹介します。



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