瀕死のシロマダラ
- tokyosalamander
- 9月22日
- 読了時間: 2分
2025年9月21日(日)11時30分、佐野市仙波町の今宮神社の石段で、瀕死のシロマダラに遭遇しました。(ヘビが苦手な方は、これ以降はご遠慮ください)

最初は死んでいるのかと思いましたが、よく見ると最期の力を振り絞り、動いていました。

ヘビには、たくさんの昆虫が群がっています。死期が近いシロマダラに容赦はありません。それを振り払おうと体を動かしています。
ヘビに詳しい中島さんによると、「外見上は原因不明ですが、轢かれた、あるいは水害などにより、瀕死の状態になっていたところ、死体を食する昆虫等の節足動物に齧られ、最後の力を振り絞って抵抗しているように思えます。」
また、昆虫に詳しい小林さんによると、「シロマダラの体をうろついているのはモンシデムシの仲間です。数種類いて橙の模様の形や大きさなどで見分けられます。死出虫の名前の通り、動物の死骸に集まります。」ということでした。
私も、おそらく、今宮神社の石段を登って参拝に訪れた方が、そこに潜んでいたシロマダラを知らないうちに踏んでしまったのではないかと推測しました。
一見すると、残酷なように見えますが、自然界では何らかの要因で死んだ個体は、昆虫等の小動物のエサになり、分解されて土に還る、というのが自然な姿です。また、シロマダラはかなり珍しい種なので、瀕死とはいえ貴重な記録です。




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