琵琶湖周遊の旅①
- tokyosalamander
- 8月26日
- 読了時間: 4分
更新日:8月30日
2025年8月26日(火)、今日から3日間の夏休み。夫婦で「琵琶湖周遊の旅」に出かけました。30年以上前、佐野高校で駆け出しの教員として、共に過ごした友人真鍋さんとご家族に再会し、琵琶湖周辺の観光スポットを周遊しました。3日間で滋賀県の魅力を堪能することができました。

琵琶湖周遊の旅の楽しみは、新幹線で食べる駅弁から始まりました。品川名物「貝づくし」は定番です。

3日間のベースキャンプとして、京都駅構内のホテル(グランヴィア京都)の宿を取りました。京都駅から琵琶湖線で石山駅まで行き、そこで真鍋さんと合流しました。

石山寺は、昨年度のNHK大河ドラマ「光る君へ」で紫式部が「源氏物語」を描き始めた場所として一躍脚光を浴びました。「光る君へ」のファンである妻のリクエストもあり、真鍋さんの案内で石山寺を訪ねました。
運慶作の仁王像が置かれた「東大門」をくぐると、境内へと続く長い参道が見えてきました。

やがて、珪灰石(けいかいせき)の岩山が見えてきました。国の天然記念物にも指定されています。その岩山の上には「多宝塔」があります。これは、天然の岩山と一体となった壮大な建造物です。
多宝塔への石段を登る前に、左手の方に伸びる石段の上にある「本堂」を参拝することにしました。石段を登った目の前に、紫式部が「源氏物語」を書き始めたとされる「源氏の間」が公開されていました。思ったよりこじんまりした簡素な空間でしたが、ここで「源氏物語」が誕生したことを考えると、感慨深いものがありました。
「寛弘元年(1004)年、紫式部が籠って源氏物語の着想を得たのが『源氏の間』です。石山は近江八景に謳われる月の名所でもありますが、紫式部が参籠した7日間の最後の日がちょうど中秋の名月。瀬田川の川面に映った満月を見て、まず書き出したのが『須磨』『明石』の巻だったといわれています」(以下のサイトより引用)

続いて「多宝塔」へと続く石段を登りました。


多宝塔の右手には、「月見亭」があります。月見亭は、眼下に瀬田川を見下ろせる眺望の良い場所にあり、ここから名月を眺めることができます。「石山秋月(いしやまのしゅうげつ)」は近江八景にも選ばれています。江戸後期の浮世絵師「歌川広重」によって描かれた錦絵による名所絵が有名です。

庭園の中にぽつんと置かれた石像の顔は、笑っているように見えました。

石山寺を後にし、次の目的地「ラコリーナ近江八幡」へと向かいました。
ここは、2015年にオープンした「たねや クラブハリエ」のフラッグシップ店です。今年は10周年という記念すべき年でした。ラ コリーナのコンセプトは「自然に学ぶ」です。お菓子や自然を楽しめるよう、こだわりや遊び心がちりばめられています。

外観は、まるでジブリの世界です。足利大学の建築学コースの大野教授から、「これは近江八幡の名建築です。建築家藤森照信の名作です。建築家というより建築史家と言えるかもしれませんが!」というコメントをいただきました。


おそらく休日であったら、大変な人出だったと思いますが、今日は平日で猛暑ということもあり、人出も多くなく、ゆったりと散策したり、お菓子を食べたり、買い物をしたりすることができました。
ラコリーナ近江八幡からほど近い、近江八幡の町並みは水路(八幡堀)があって素敵な所でした。

「日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)」にも参拝しました。

ここは、琵琶湖の「湖水浴場」です。家族連れには人気のスポットだそうです。

波も穏やかで、水は海水ではないので、さらさらしています。
この後、真鍋さんのお宅にお邪魔し、お母さまにご挨拶をさせていただきました。お母さまは、30年以上前に、佐野高校で初めてお会いした時のことを、今でも覚えていてくださっていて感動しました。
最後は、草津市内の郷土料理店「木波屋雑穀堂(こばやざっこくどう)」で、美味しい郷土料理をご馳走していただきました。

コース料理の一コマです。


滋賀県は、日本酒の酒蔵が多く、美味しい酒がたくさんあることも初めて知りました。「松の司」(竜王町)の純米大吟醸はとりわけ美味しかったです。
20時半には、草津を後にし、21時には京都の宿に着きました。こうして、濃厚な「琵琶湖周遊の旅」の一日目は終わりました。
(2日目へ続く)




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