琵琶湖周遊の旅③
- tokyosalamander
- 8月31日
- 読了時間: 4分
更新日:9月1日
2025年8月28日(木)、今日が「琵琶湖周遊の旅」の最終日です。比叡山延暦寺を参拝した後、再び真鍋さんと合流し、三井寺を参拝する予定です。

京都駅から湖西線で比叡山坂本駅まで行き、タクシーで「ケーブル坂本」駅まで行きます。9時発のケーブルカーに乗る予定ですが、比叡山坂本駅でタクシーがなかなかやって来ません。1本遅らそうかと思っていた8時50分頃、1台のタクシーが戻ってきました。運転手さんはこういうことに慣れているらしく、かなり飛ばしてくれました。おかげで発車2分前くらいに乗車することができました。今回の旅を象徴するように、運が回っていました。


「坂本ケーブル」は長さ日本一2025m、高低差484mで、上り下りとも所要時間は11分です。

上るに連れて、琵琶湖の姿が見えてきます。


「ケーブル延暦寺」駅からの琵琶湖の風景です。左奥には琵琶湖大橋も見えています。

「ケーブル延暦寺」駅から徒歩10分で、延暦寺の入り口です。そこから数分進んでいくと、総本堂にあたる「根本中堂」(こんぽんちゅうどう)が見えてきます。しかし、2016年から約10年間にわたる大改修中で、直接その姿を見ることはできません。



しかし、中に入ると改修している様子を見学できるステージ(ウォークスルー)が用意されていました。

また、要所要所でスマホをかざすと、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)が表示されます。VRを使うと、改修中の現場を自由に動き回ることができます。一方、補修している箇所にARをかざすと、完成された姿が表示されます。改修中で見えない部分を見える化し、学びの空間にしている点が新しいと思いました。

再び、「ケーブル延暦寺」駅に戻ってきました。駅舎は1927年(昭和2年)の開業以来の建物で、国の登録有形文化財に登録されています。

登りと下りが同時刻に出発するので、必ず、すれ違う場所でちょうど出会うようになっているようです。

「ケーブル坂本」駅に着くと、すでに真鍋さんが待っていてくれました。
真鍋さんお勧めの「手打蕎麦鶴㐂」で腹ごしらえをしてから、三井寺に向かいました。

その途中、ある建物に案内してくれました。これは映画「国宝」のロケ地として使われた「びわ湖大津館」です。かつてはヘレンケラーや川端康成、そして昭和天皇も訪れた「湖国の迎賓館」と言われています。滋賀に歌舞伎座があった?!映画『国宝』のロケ地『びわ湖大津館』をめぐる - しがトコ

さて、ここが三井寺の駐車場です。平日なので参拝客はまばらでした。
三井寺(みいでら)は、紫式部と関連があるということで、妻からリクエストがありました。
調べて見ると、紫式部の父である藤原為時(ふじわらのためとき)が出家した寺と伝えられていることと、『源氏物語』の解説書である『湖月抄(こげつしょう)』の本物が所蔵されていることが挙げられるようです。昨年は、「紫式部と三井寺展」が金堂で開催されていました。湖月抄 - Wikipedia

三井寺には、2つの大きな鐘が有名です。一つは「近江八景」にもなっている「三井の晩鐘」です。この鐘は音がいいそうです。確かめてみたいところですが、1回800円かかるので止めました。三井寺>連載>浪漫紀行・三井寺>三井の晩鐘

もう一つは、弁慶が引き摺ったとされる「弁慶鐘」です。奈良時代の作とされるこの梵鐘は、俵藤太秀郷(藤原秀郷)が百足退治のお礼に竜宮から持ち帰った鐘を三井寺に寄進したと伝えられています。その後、延暦寺との争いで弁慶がこの鐘を奪って比叡山に引き摺り上げ撞いてみると、イノー・イノー(関西弁で帰りたい)と響いたので、弁慶は怒って鐘を谷底に投げ捨ててしまったのです。その時のものと思われる傷跡や破目などが残っているそうです。(三井寺のパンフレットより)
何と、佐野の藤原秀郷と三井寺は「弁慶鐘」で繋がっていたんですね。

他にも、琵琶湖が一望できる「観音堂」や名月を眺める「観月舞台」も見どころです。
こうして、三井寺を後にし、真鍋さんともお別れしました。今回の旅は、真鍋さんなくしては実現できなかったと思います。本当にありがとうございました!
楽しかった3日間の「琵琶湖周遊の旅」も終わりを告げました。

高速バスに乗るために新宿駅まで来ると、戻ってきたんだなあとしみじみ思いました。
いい思い出ばかりが残った「琵琶湖周遊の旅」でした。




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