美味しいもの見聞録㊳
- tokyosalamander
- 19 時間前
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2026年7月16日(木)17時過ぎ。佐野市閑馬町に住む陶芸家の友人、櫻井さんに連れられて、ヤブカンゾウの花や蕾を採りに行きました。ヤブカンゾウは、美味しく食べられる野草だそうです。

「この花、食べられるんですよ。僕は花の酢の物が好きです。つぼみは野菜っぽく炒め物にしたりします。」
そんな櫻井さんの一言がきっかけで、7月16日にお宅に伺いました。

急に降り出した雨の中、櫻井さんに連れられて、ヤブカンゾウの群生地を目指しました。

ヤブカンゾウ(藪萱草)は、夏を代表する野草の一つで、鮮やかなオレンジ色の八重咲きの花を咲かせます。道ばたや土手、林縁、人家の近くなどでよく見られます。
もともとは中国から古い時代に渡来したと考えられており、現在では日本各地で半ば野生化しています。ユリの花に似ていますが、ワスレグサ属の植物です。
朝開いて夕方にはしぼむ「一日花」ですが、次々に新しい花が咲きます。しかし、花は咲いても三倍体であるため種子ができず、地下茎で増えていきます。このように種子を作らず、地下茎で殖える点は、ヒガンバナとよく似ています。

ヤブカンゾウが群生している場所がありました。

ここで、花とつぼみを採取することにしました。

つぼみと花を少しずつ、はさみで切り取ります。


中国では乾燥したつぼみを「金針菜(きんしんさい)」として食材や生薬に利用するそうです。
さて、ここからが調理なのですが、もう遅い時間でしたので、私は家に帰りました。
後日、櫻井さんの作った料理の写真と食レポを送ってもらうことにしました。
そして、届いたのがこちらです。
陶芸家・櫻井さんの自作の器に盛りつけられています。

「花の酢の物。
茹でて絞って、黒酢とすし酢の合わせたものをかけて。
柔らかい食感、ほんのりと甘くて優しい味です。」

「金針菜えのき炒め。
中華だと、こんなかな、と思いつきのアレンジ。
刻みニンニクたっぷりと合い挽き肉少し。
強火で手早く。
少な目のオイスターソースで味付け。
つぼみにはトロ味があり、自然に軽くあんかけみたいになります。
味に際立った派手さはないものの、滋味深く適度なボリューム感。
娘もびっくりするくらい、なかなか美味しい一皿ができました。
ビールのつまみにもうってつけです。
栄養も優れていると知ったし、採集も料理も簡単なので、花の景観を損なわない程度に積極的に利用したいと思います。」
ヤブカンゾウの料理と器が見事に調和していますね。食レポもわかりやすくて、詩的です。さすがです。私は味わうことができませんでしたが、美味しさは伝わってきました。

夏の里山を鮮やかなオレンジ色に彩るヤブカンゾウ。
その花やつぼみは美しいだけでなく、古くから食用として親しまれてきました。
雨の里山で出会った「季節の味」。その豊かさを少しでも皆さんにお届けできれば幸いです。




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