12月21日(木)、足利市のTさんから、珍しい気象現象を捉えた写真が届きました。「幻日(げんじつ)」です。太陽と同じ高度の両側に、太陽のような光(幻日:幻の太陽)が見えています。その結果、太陽が3つあるようにも見えます。
「出勤時に「幻日」を見ることができました!富田中の北あたりです。安全確認して停車した後、撮影しました。」→どれが「幻日」かわかりますか?
太陽が3つに見えます。
<幻日が現れる原理>
雲の中に氷晶がある場合、風が弱いと、氷晶は落下の際の空気抵抗のため地面に対してほぼ水平に浮かびます。この氷晶がプリズムとして働くと、入射した太陽光は虹のように分光されて出てきます。太陽に近い側が赤色、太陽から遠い側が紫色となっています。
このようにして見えるのが幻日です。
「その後、適当な駐車スペースがなかったため、学校の3階も目指しました。」
「間に合いました。3階から全体が見えました。肉眼では、両側の「幻日」(虹のように見えている)しか見えませんでしたが、写真で見ると、上の方にも、半円状に光が薄く見えました。」
→確かに、よく見ると太陽の上側に輪が見えます。そして、両端に「幻日」。とても珍しい大気気象現象だそうです。
「幻日は5年くらい前にも一度見たことがあります。久しぶりに見ることができて、とても嬉しかったです」
→相変わらず、Tさんの観察力と行動力は素晴らしいです。幻日の観察にもドラマが感じられました。今後、自分で「幻日」を見つけられるよう、朝の太陽に注目したいと思います。ありがとうございました。
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