2024年6月29日(土)20時過ぎ、佐野市葛生町の赤堀さんの田んぼで、ヘイケボタルの群飛がピークを迎えました。
19時20分頃からスタンバイしました。田んぼの脇の水路から飛び立つホタルを狙っています。しかし、周囲はまだ明るく、ホタルは出ていません。
19時40分頃です。辺りはだいぶ暗くなってきました。ホタルが光り始めています。
ヘイケボタルはゲンジボタルと比べると、ややか細い光を出しています。最初は、葉の上で光っているので、光の軌跡は点の状態です。
一眼レフで、F3.5、ISO2500、シャッタースピードは8秒で撮影しました。ヘイケボタルの光の軌跡は8秒間の動きを表しています。
離れたところにいるホタルの光は小さいので、より細い点として映っています。
カメラの近くを横切ると、光跡が太く映ります。8秒間に4回点滅していることが分かります。
だんだん数が増えてきました。
視野を田んぼの南側を流れている渓流の方に移すと、より多くのヘイケボタルが飛んでいました。
20時30分頃まで観察しました。まだまだ飛び続けています。写真だと、どうしても平面的で、一部分しか切り取ることができません。しかし、近くを飛ぶホタル、遠くを飛ぶホタル、高く飛翔するホタル、足元で明滅するホタル、それぞれが複雑に交錯し、立体的な光の渦の中に、自分が立っていることを感じました。
ゲンジボタルのようなくっきりとした光跡ではありませんが、ヘイケボタルの淡く軽い光には圧迫感がなく、光の雲の中にいるような感覚に包まれました。
暗くなると、田んぼのカエルの鳴き声も高まっていき、BGMとしてもベストマッチングでした。夜の水田に鳴り響く、カエルの鳴き声をお聞きください。
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