夏至の夜のホタル
- tokyosalamander
- 6月22日
- 読了時間: 3分
更新日:1 日前
2025年6月21日(土)、今日は一年で一番昼の時間が長い夏至(げし)です。佐野市の日の出は4:24、日の入りは19:02、昼の時間は14時間38分。夏至の夜、佐野市葛生にある「モリ田守センター」にホタルを見に行きました。

おそらく、夏至とホタルの出現の因果関係はありません。単純に、夏至の夜に飛ぶホタルが見たくて、赤堀さんの「モリ田守センター」を訪れました。ここでは、ゲンジボタルとヘイケボタルを見ることができます。
日没時刻の19:02を過ぎても、まだ周囲には明るさが残っていました。一番上流の田んぼの端にカメラを三脚でセットして暗くなるのを待ちました。
赤堀さんの話によると、この時期はゲンジボタルの出現がピークを越え、ヘイケボタルはこれから出現する、ということでした。つまり、2種のホタルが飛ぶ時期の端境期(はざかいき)にあたっているようでした。
19:30を過ぎると、辺りはだいぶ暗くなってきました。ふと足元を見ると、カメラから1mくらい左側の地面で、数匹のホタルの灯りが点滅しています。カメラの視野の中にも、ホタルの灯りが映り始めました。

↑撮影は、NikonのD7000と40mmのマクロレンズを使いました。

↑このレンズだと視野が狭いので、タムロンの18-270mm望遠レンズの18mmに変えて撮影することにしました。18mmだとこのくらいの画角になります。ISO2000、F3.5、8秒露光で撮影しました。体感よりもかなり明るく映っています。

ホタルは田んぼではなく、左手側を流れる渓流から出現していました。そこで、カメラの視野を渓流側にずらしました。ホタルの光跡が黄色く映っています。

20時過ぎくらいから安定して飛ぶ姿が見えるようになりました。カメラの目の前を横切るホタルの明るい光跡が写り込んでいます。

確かに、ゲンジホタルのピークは越えている感じはしますが、それでも一度に10匹以上のホタルが飛んでいました。カメラで写せるのは、その一部にすぎません。

視野の中央付近の奥でも、明滅している個体が映っています。

20時30分を過ぎると、飛ばないで木の葉に停まっているホタルが多くなってきた感じがしました。今日はここまでにすることにしました。
周囲からはシュレーゲルアオガエルやトウキョウダルマガエルの鳴き声が響いていました。
カメラをしまおうとカメラケースを見ると、まだ尻尾が残っている変態中のカエルがケースにしがみついてました。ここまで這って登ってきたのでしょうか。15cmくらいの高さはありました。

帰りに赤堀さんの店に寄っていくと、たまたま、ご家族みなさん勢揃いしていました。今日の様子を報告すると、今日飛んでいたのは、おそらくゲンジボタルで、来週末くらいにはヘイケボタルが出てくるのではないか、という結論に達しました。ただし、実際にホタルを捕まえて確かめたわけではありませんでした。
連日の猛暑と明るい星空という条件だったせいもあり、確かにピークではありませんでした。しかし、メンデルスゾーンが《真夏の夜の夢》として描いた夏至の夜のできごとのように、妖精ならぬホタルが飛び交う夏至の夜を楽しむことができました。
より条件のいい次回を楽しみにすることにしましょう。
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