top of page
IMG_4274.JPEG

​身近な風景

「モリ田守センター」観察会

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 6月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:6月23日

2025年6月15日(日)16時~17時、佐野市葛生にある自然共生サイト「モリ田守センター」の田んぼで、栃木両生爬虫類の会の皆さんと観察会を行いました。

ree

モリ田守センター長の赤堀(谷)さんが、サイト内の案内をしてくれました。

ree
ree

この水田には、ほぼ一年中、水が入っており、たくさんのカエルの幼生(オタマジャクシ)や水生昆虫などが生息しています。この時期、夜になると、ゲンジボタルやヘイケボタルが乱舞する幻想的な風景が見られるそうです。


この日、一番目に付いたのは、変態上陸するニホンアカガエルの幼体でした。下の個体は、まだ尻尾が残っていて、水中を泳ぎ回っていました。完全に変態した個体は、草むらの中を跳びはねていました。

ree

水中には、たくさんのオタマジャクシが生息しています。ニホンアカガエルは、産卵時期によって成長に差があり、まだ幼生(オタマジャクシ)の個体もたくさんいました。


ree

ニホンアカガエル以外にも、ヒガシニホンアマガエルやシュレーゲルアオガエルなどの幼生も確認できました。もちろん、ちょっと見ただけでは種がはっきり分からない個体もいました。

ree

モリ田守センターには、トウキョウダルマガエルやシュレーゲルアオガエルが多数生息しています。


こちらはトウキョウダルマガエルのオスです。このような緑色の濃い個体もいます。とても綺麗ですね。

ree

この個体は、これから産卵期を迎えるトウキョウダルマガエルのメスです。見事なカエルたちです。

ree

一方、水面から頭を出しているのは、外来種ヌマガエルです。ヌマガエルの繁殖力は凄まじく、夏場の30℃を超えるような田んぼの水でも幼生は生育することができます。県内でも生息域が拡大しています。


ヌマガエルの鳴き声は一聴するとヒガシニホンアマガエルのような感じもしますが、慣れてくると、金属的な甲高い音であることがわかってきます。ヌマガエルもこれから産卵期が本格化します。

ree

この時期、夜8時くらいになると、田んぼの土水路や近くを流れる川などから、ゲンジボタルやヘイケボタルが飛び立ちます。


昨年もここで観察しましたが、真っ暗闇の中、カエルたちの大合唱をバックに、ホタルの群れが明滅しながら飛び交う様子は、まさしく幻想的で異次元に引き込まれたかのような錯覚を起こしました。ヘイケボタルの群飛


今年もまた見に行きたいです。

ree

赤堀(谷)さん、今日は、生き物たちが豊かに息づく素晴らしい環境を案内していただき、ありがとうございました。皆さん、とても満ち足りた気持ちで帰途に着かれました。

Comments


身近な風景

©2023 身近な風景。Wix.com で作成されました。

bottom of page