ヤママユガ
- tokyosalamander
- 9月4日
- 読了時間: 2分
更新日:9月6日
2025年9月4日(木)、常連の草野さんから、綺麗なヤママユガの写真が届きました。朝、お店の前に置いてあったノボリの先端付近にとまっていたそうです。

ヤママユガ(ヤママユ、テンサン)は翅の長さが10センチ近い大型のガです。ヤママユガが作るグリーンの俵型の繭から天蚕糸(てぐすいと、てぐす)という糸をとることができます。そのため、ヤママユガは天蚕(てんさん)とも呼ばれ、長野県などで江戸時代から飼育されていました。
天蚕糸はカイコガから採った絹糸と違って薄緑色の光沢があり、高級品として珍重されています。現在でも、長野県の安曇野では、天蚕糸を採るために飼育が行われています。
写真のヤママユガは、傷もない綺麗な状態ですので、もしかしたら、近くで羽化したのかもしれません。しばらくすると、どこかに飛んで行ってしまったそうです。
私の記憶を辿ると、ヤママユガの繭とそこから羽化してきた成虫を見たことが確かにありました。探してみると、今から30年以上前の1994年9月(当時は小山西高校勤務)、生物情報誌「すっかんぽ」で紹介していました。写真ではなく、手書きのスケッチ、というのは時代ですね。

その時の遠い記憶が蘇ってきました。
さて、今日のコーヒーはエチオピア産のイルガチェフです。適度な苦みがあるので好きな豆ですが、焙煎の仕方で味は変わってきます。草野さんの焙煎により、苦みの中にも甘さが感じられる贅沢な味わいを楽しむことができました。

深煎りしたコーヒー豆から抽出されたコーヒーをすすりながら、ヤママユガの繭から紡ぎだされる天蚕糸のきらめきを想像するのも楽しいひと時です。
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