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​身近な風景

台風一過、夜のヘビ調査

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 5 時間前
  • 読了時間: 4分

2026年6月27日(土)、ダブル台風(8号、7号)が過ぎ去りつつある中、夜のヘビ調査を行いました。

台風8号が接近していた26日の夜、栃木両生爬虫類の会の中島さんから、明日27日の「雨?の夜のヘビ調査」の案内が届きました。ヘビは雨の夜、道路などに出てくる習性があります。今回の調査の最大のターゲットは「タカチホヘビ」です。

中島さんのお誘いを受け、27日の18時過ぎ、鹿沼市下粕尾にある「清流の郷かすお」に集合しました。この日は、中島さんと栃木カエル探検隊の隊員2名、そして私の4名で、粕尾峠までの道沿いを調査をすることになりました。

「清流の郷かすお」で中島さんの車に同乗し、調査に出発しました。まだ明るかったので、モリアオガエルの卵塊を観察することにしました。


道路沿いの休憩所、トイレの換気扇に白い塊が付いているのが見えました。

換気扇の下にも白い塊。

これは、モリアオガエルの卵塊ですが、卵塊の重さで落下してしまったようです。白い塊の中にクリーム色の粒々が見えています。これは発生途中の胚ですが、この場所では生き延びることは厳しいようです。

また、民家裏の池の上にもモリアオガエルの卵塊がありました。ここは、中島さんが何度も観察させていただいている「お馴染みの場所」だそうです。

全部で3卵塊ありました。いずれも池の上に産卵されており、幼生が孵化すると、そのまま池に落ちるように計算されています。

雨もすっかり上がり、西の空には夕焼けが見えていました。この日の鹿沼市の日の入り時刻は19時4分、あと30分くらいはまだ明るさが残っています。


山の神ドライブインの裏手の池の上にも、モリアオガエルの卵塊がたくさん見られました。

木の枝に白い塊が点々とぶらさがっているのがわかるでしょうか?

卵塊の数は11ありました。ここは、相当な規模の産卵地のようです。


足元では、たくさんの子ガエルが飛び跳ねていました。アカガエルの仲間の幼体のようです。

水の中を泳いている個体もいました。


この後、本格的に林道に入って行きました。時刻は20時近くになり、辺りはようやく暗くなってきました。夜のヘビ調査は、ゆっくりと車で踏査しながら、道路を横切るヘビやカエルがいないかを目視で確認します。この時間帯だと、出会う車はありませんでした。

今回は、雨上がりという条件は良かったのですが、ヘビの姿はなかなか確認できませんでした。しかし、車のヘッドライトに照らされて、様々な野生動物が姿を現しました。


まずは、アナグマです。


そして、シカです。


粕尾峠付近でUターンし、帰り道での調査を行いました。今度は車から降りて、懐中電灯を照らして、直接ヘビを探します。

道路沿いの擁壁(ようへき:土や岩が崩れるのを防ぎ、斜面を安定させるためのコンクリートの壁)には、背後にたまった地下水を排水するための「水抜き穴」が一定間隔で設けられています。


この水抜き穴は、ヘビやトカゲの仲間の格好の寝床になっています。乾燥した「水抜き穴」がお好みのようです。彼らは、じめじめしたところを好むように思われますが、寝る時は乾いた気持ちのいい場所を選ぶようです。


良さそうな「水抜き穴」がある擁壁を見つけると、車を停めて、一つ一つの穴を懐中電灯で照らし、ヘビなどが潜んいないか確認します。

中島さんが何か見つけたようです。

よく見ると、奥に「シロマダラ」が潜んでいました。しばらくすると、穴の奥に抜け道があるらしく、もう姿はありませんでした。


さて、この白い紐のようなものはなんでしょう?

これはヘビの抜け殻でした。

想像以上に長さがありました。この抜け殻を調べることで、種名もわかるそうです。これも「シロマダラ」である可能性があります。中島さんは持ち帰って調べてみることにしました。


中島さんたちによる毎年の調査で、この辺りでは、かなりの頻度で「シロマダラ」に遭遇できることがわかったそうです。


時には、ヘビでない生き物に出くわすこともあります。

巨大なムカデ(「アカズムカデ:真っ赤な頭部が特徴です)に遭遇しました。このムカデは猛毒を持っており、ヘビなども捕食します。




擁壁を探しながら車を走らせていると、中島さんが急に車をストップさせました。道の真ん中にいた「ヒダリマキマイマイ」を見つけました。

非常に大型のカタツムリです。

ヒダリマキマイマイは日本にもともと生息する在来のカタツムリで、その名のとおり左巻きの個体が多いことで知られています。(殻の中心から左巻に渦を巻いています。)

水抜き穴のなかにも、カタツムリがいました。(種名までは分かりません)


そうこうしているうちに予定時間の21時を過ぎてきました。雨は完全に上がり、空には月が煌々と輝いていました。台風7号は21時に温帯低気圧へと変わりました。


台風一過の夜のヘビ調査で「シロマダラ」に出会うことができました。しかし、ヘビだけでなく、様々な動物たちにも出会うことができました。(クマには出会わなくて良かったです。)


次回の調査は8月くらいを計画しているそうです。「タカチホヘビ」の探索の旅はまだまだ続きます。



 
 
 

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