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​身近な風景

吉田さん、ブダペストへ

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

2026年7月4日(土)、今回は吉田さんの音楽紀行の最終回です。ウィーン・ザルツブルク(オーストリア)、プラハ(チェコ)を経て、ブダペスト(ハンガリー)を訪れました。吉田さんからのレポートを紹介します。


「ハンガリー国立歌劇場のオペラもとても素敵でした!私にとってはウィーン以上に感じました!


それはオペラ座の雰囲気がウィーン以上に豪華絢爛だったのと、ウィーンで鑑賞したコジ・ファン・トゥッテが中世ではなく、現代での演出だったため軽く感じたのかも知れません。


ハンガリー国立歌劇場の建築には、当時ハプスブルク帝国の皇帝であったフランツ・ヨーゼフ1世が資金を援助しました。その際、皇帝は「ウィーンのオペラ座(国立歌劇場)より大きくしないこと」という条件を付けたと言われています。


建築家ミクローシュ・イブルはこの条件を守り、ウィーンよりも規模は小さく作りましたが、その代わりに内部の装飾をこれ以上ないほど緻密で贅沢に、美しく凝縮させて仕上げました。

実際、落成式に訪れた皇帝は、そのあまりの美しさと完成度の高さに嫉妬し、途中で帰ってしまったという有名な逸話が残っているほどです。


ハンガリー国立歌劇場で観たのはヴェルディの「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」でした。こちらも現代寄りではあったもののパリ社交界の雰囲気がよく出ていました!


第3幕では50人を越えるコーラスや日本人女性?のバレエなども盛り込まれ、大変贅沢な演出でした。



今、日本でハンガリー国立歌劇場によるオペラ「魔笛」が上演されています。団員をそんなに送り出して、両者ともに薄っぺらなオペラになってしまわないか不安でしたが、全くの杞憂でとても重厚感のあるオペラでした。

(高崎芸術劇場のチラシmatekiA4


実は「ハンガリー国立歌劇場」はヨーロッパ全体で見ても、驚くほど巨大な大世帯の組織です。ハンガリーにとって、この歌劇場は単なるエンターテインメントではなく、マジャル(ハンガリー)民族の文化水準を世界に指し示す「国家の最高峰のプライド」です。そのため、国費を惜しみなく投入して1000人以上の芸術家や職人の雇用を守り、伝統的なオペラ文化を国を挙げて維持しているそうです。

内装の豪華さに加え、劇場のやや小ささもオペラ歌手の歌声を隅々まで響き渡らせ、素人の私にも震えるほどの感動を与えてくれたのだと思います。

本当に素晴らしい体験でした😊



実は、オペラ鑑賞の前に、セーチェーニ温泉に行き汗を流したのち、ハンガリー国立歌劇場の隣にある「カラスカフェ&レストラン」を訪れました。


「セーチェーニ温泉」

ここがヨーロッパ最大級の温泉施設『セーチェーニ温泉』です。壮麗なネオ・バロック建築は、ここが温泉であることを忘れてしまうほどの風格を漂わせています。


↑ここは本当に温泉なのでしょうか。天井の装飾が非常に美しいので「宮殿のホール」のように見えますが、実際には温泉施設の受付・待合・通路として使われている空間です。


ドーム天井いっぱいに広がる壮麗なフレスコ画と金色の装飾は、まるで宮殿や歌劇場のロビーを思わせます。ブダペストのセーチェーニ温泉は、入浴だけでなく、建築美そのものを楽しめる名所でもあります。


ハンガリーでは温泉は社交の場でもあります。温泉でゆっくり会話を楽しみ、湯治や健康増進のために通います。観光客だけでなく地元の人も日常的に利用する憩いの場所だそうです。


「カラスカフェ&レストラン」

テラス席から見た景色で、向こう側の白い壁がハンガリー国立歌劇場です。歌劇場の真向かいという、まさに最高の立地です。


店名は20世紀最高の伝説的ソプラノ歌手であるマリア・カラスに敬意を表して名付けられた、オペラファンにとっての「聖地」のようなレストランで、一歩中に入ると、1920〜30年代のクラシカルで洗練されたアール・デコ様式の豪華なインテリアが広がっています。まさにオペラ座の公式サロンのような存在で、多くの紳士・淑女がオペラ前のディナーを楽しんでいました🍽️🍾😋


かつてフランス国王ルイ14世が「王のワインであり、ワインの王である」と称えた世界に誇る甘美なTokaji(トカイ)ワインフォンダンショコラをいただき、身も心も整えてオペラを鑑賞しました♬




「ハンガリー国立歌劇場」からの帰りは、ドナウ側沿いを散歩した後、地下鉄でホテルへ戻りました。


ブダペストの中央には、ヨーロッパを代表する大河であるドナウ川が流れています。その西側が「ブダ」、東側が「ペスト」です。1873年に、それらの町が合併し、現在のブダペストになりました。


黄金色に輝くペスト側の国会議事堂と、丘の上に浮かび上がるブダ側のブダ城地区の灯りは、「ドナウの真珠」と称えられるブダペストを象徴する光景です。


↓ブダ側の丘の上の「ブダ城地区」。マーチャーシュ聖堂の尖塔、ブダ城、漁夫の砦が一体となった「世界遺産の夜景」です。


↓ペスト側の国会議事堂です。全長約268m、高さ約96mという壮大な建築です。



こちらは、ブダペストの路面電車(トラム)です。

宇都宮のLRTそっくりで兄弟のようです!


しかし結論から言うと、直接の関係はありません。


宇都宮の宇都宮ライトレール(ライトライン)は、日本の「新潟トランシス」が製造した車両(HU300形)です。一方、ブダペストのこの車両は、スペインのCAFが製造した低床トラムです。


今回の中欧旅行では中世の街並みに加え、他にもクリムトやミュシャなど芸術満喫の旅でした😊




吉田さん、音楽のみならず、芸術を巡るヨーロッパの旅の報告ありがとうございました。ヨーロッパ生まれの音楽は、それを演奏する場所と共に育ってきたことが伝わってきました。ありがとうございました。


また、楽しい旅の一端を知らせていただけると嬉しいです。


PS:ちなみに、現在(7/4)は、奥様と北海道を旅されているそうです。

 
 
 

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