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​身近な風景

吉田さんの「アイスランド紀行」(後編)

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 1 日前
  • 読了時間: 7分

更新日:1 時間前

2026年2月7日(土)。後編は、アイスランドの自然の恵み(観光、発電、温泉)食べ物などについて紹介します。


アイスランドは、火山と氷河の国です。


今から16年前の2010年4月、エイヤフィヤトラヨークトル火山が噴火し、大量の火山灰が上空高くまで噴き上がりました。偏西風に乗って、その灰がヨーロッパ全域に広がったため、ヨーロッパ空域がほぼ全面閉鎖という大混乱が起きたことを覚えている人もいると思います。

アイスランドの火山です。


アイスランドに火山が多いことは、前編で紹介した「地球の裂け目」と関係があります。

2つのプレートが離れる「地球の裂け目(大西洋中央海嶺 MId-Atlantic Ridge)」では地殻が薄くなっているため、地下の熱いマグマが上昇するマントルプルームが起こっています。そのため、特に活発な火山活動が見られる「ホットスポット」となっています。



アイスランドは、地形の多くが火山性の岩石でできていて、崖や谷が多いため、多くの滝が見られます。国内には200以上の滝があると言われていますが、その中でもとくに有名な滝を見てきました。


セリャラントスフォスの滝です。最大落差はおよそ65mです。滝の後ろを歩くことができる特徴的な滝です。


↓こちらは、スコゥガフォスの滝です。幅25メートル 、落差 60m です。

スコゥガフォスの横にある約500の階段を登ると、展望台に到着します。

吉田さんご夫妻も、滝の展望台まで登られたようです。



さて、次は氷河です。

アイスランドにはいくつかの大きな氷河がありますが、その中でも特に大きなものはヴァトナ氷河(Vatnajökull)です。ヴァトナ氷河はアイスランド最大の氷河で、アイスランド全体の面積の約8%を占めています。東京都の面積の約3.7倍もあり、ヨーロッパでも最大級の氷河の一つです。


ヴァトナ氷河の平均的な厚さは400~500m ほどで、最も厚い部分では 約1000mにも達します。ヴァトナ氷河はその広さとともに、非常に分厚い氷層を持っており、氷河の下には火山も存在しています。


この写真奥に見えるのが、ビジターセンターから見た氷河です。


ここは、フィヤルサルロン氷河湖です。氷河湖は、氷河が岩や土を削り取り、そこに水がたまることで形成されます。


こちらは、ヨークルスアゥルロゥン氷河湖に浮かぶ氷山の写真です。

その美しさは「アイスランドの至宝」と呼ばれています。

打ち上げられた氷山がダイヤモンドのように輝いていることから、ダイヤモンドビーチと呼ばれています。透明度の高い氷塊は美しいですね。

しかし、これらの氷河は、地球温暖化の影響で、その先端は年間100~200mずつ後退しており、200年後には消滅すると言われています。



続いて、首都レイキャビックにある世界最大規模の温泉「ブルーラグーン」を紹介します。

ブルーラグーンは、アイスランド南西部のグリンダヴィーク近郊にあります。この地域では2023年以降、複数回にわたる火山噴火が発生しており、次の噴火がいつ起きてもおかしくない状況が続いています。


ブルーラグーンの周囲には溶岩堤防も造られています。しかし、溶岩流の流れはゆっくりなので、ブルーラグーン入浴中に噴火した際は、慌てずバスで逃げましょうと言われたそうです。(半分は冗談だと思いますが、半分は本気だったかもしれません。)

ブルーラグーンは「自然の温泉」ではなく、地熱発電所の副産物として偶然生まれた人工の温泉です。 隣接する地熱発電所から排出された高温の地熱海水が、多量に含まれているシリカ成分の影響で地中に浸透せず、溶岩原に溜まってできたのが始まりです。


本来は溶岩の隙間から地下に戻ると想定されていましたが、水中のシリカ(ケイ素)濃度が非常に高かったため浸透せず、地表に溜まって池状になったのです。


水に含まれるシリカ(ケイ素)が光を散乱させることで、ブルーラグーン特有の乳白色の青い色が生まれました。このシリカが皮膚に良いとされ、地元の人々が1980年代に入浴し始めたことから人気が広まりました。



ところで、なぜ「ブルーラグーン」と呼ばれているのでしょうか。そもそも「ラグーン」という地形は、湾が砂州やサンゴ礁によって外海から隔てられた水深の浅い水域のことです。地図で見る限り、どこかで海と繋がっているようには見えません。


また、ブルーラグーンという言葉は、松田聖子の「青い珊瑚礁」にも使われています。「青い珊瑚礁」と「アイスランドの温泉」、このギャップが気になりました。

チャットGPTで調べてみると、いくつかの理由があったことが分かりました。


①水の色が印象的な乳白色の青で、広がる浅い水面、静かな水域、といった雰囲気が自然のラグーンに似ていた。

②「Blue Lagoon」という名前が美しく、覚えやすく、観光地として魅力的だった。

③1980年の映画『Blue Lagoon(青い珊瑚礁)』のヒットもあり、「Blue Lagoon」という言葉自体がロマンチックで美しいイメージを持っていた時代背景も影響した。


以上の3点を上げていました。ちなみに、松田聖子の「青い珊瑚礁」も1980年にリリースされた楽曲ですが、アイスランドのブルーラグーンに影響を与えていたかどうかは不明です。


つまり、温浴施設のネーミングとして大成功を収めた、ということが分かりました。現在、ブルーラグーンは、高級ホテル、各種レストラン、ショップ、リラクゼーションエリアが完備された一大観光地と化しています。季節によっては、予約しないと温泉に入ることができないそうです。



さて、そんなことは置いといて、吉田さんの顔に塗ってある白いものは何でしょう。


温泉水に含まれるシリカ(ケイ素)です。温泉にある小屋でお兄さんからスプーン一杯のシリカ泥をもらい、自分で塗ります。これを洗い流すと、あら不思議、お肌がつるつるになっています。

温浴施設の通常の入場料金(大人1名)は、スタンダード入場(基本的な施設利用)で、約5000円~7000円とちょっと高めです。


:吉田さんが飲んでいるのはビールです。ビール一杯(500ml)が2000円前後です。

「温泉で呑むビールは最高でした!」そんなことは、見ればわかりますよね。。


地熱発電所から出た温水は排水管を伝ってレイキャビック市内へと送られています。

アイスランドは原子力はもちろん、火力発電も現在行っておらず、水力7割、地熱3割で、100%再生可能な自然エネルギーだそうです。


ちなみに、地熱発電所からの赤い配管は日本製です。レイキャビック市内まで温水を配送しても2℃しか下がらないと大変好評のようです。



さて、後編の最後は、食べ物です。美味しいものはあったのでしょうか。

アイスランドでは、鮭や鱈、北極岩魚、などの海産物が多いですが、日本と同じく捕鯨国でクジラを食べています。食べている主な肉は、牛の他、羊と馬のようです。


アイスランドの郷土料理店などで味わいました。まずは、鮭料理です。


鱈料理です。


北極岩魚です。


鶏料理


仔牛料理


仔羊料理


鯨のステーキ


馬のステーキ


パフィン(小型の海鳥)の燻製


以上が、アイスランドの人たちが食べている魚介類や羊、馬、鯨などで、ほぼコンプリートできたそうです。


しかし、とにかく物価が高いそうで、鯨のステーキが9000円、馬のステーキが9500円程度だそうです。


デザートとしては、「スキル(Skyr)」が有名です。バイキング時代から食べられていた、高タンパク・脂肪0(または低脂肪)の伝統的な乳製品です。見た目はヨーグルトに近いですが、実際はチーズの一種だそうです。朝食はもちろん、夕食のデザートでもよく出ていました!

↑真ん中の白いやつが、スキルです。左はブルーベリーのシャーベット、右はメレンゲ菓子です。

スキルのブリュレです。最終日の自由行動の際、郷土料理レストランで、馬・クジラ・パフィンを食べた際にデザートで出てきました。大変美味でした。


以上、後編は、アイスランドの自然の恵み(観光、発電、温泉)食べ物などについて紹介しました。


これまで、アイスランドと聞くと、氷河におおわれたオーロラが見える場所、くらいの認識しかありませんでしたが、吉田さんの写真や動画、情報などにより、様々な魅力にあふれた国であることが分かりました。


このブログを読んでくれた人の中で、アイスランドについて興味を持ってくれたり、行ってみたいと思ってくれたりしたら、吉田さんも喜んでくれると思います。


ご感想をいただけると嬉しいです。


 
 
 

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