美味しいもの見聞録⑬
- tokyosalamander
- 9月6日
- 読了時間: 2分
更新日:9月7日
2025年9月6日(土)、常連の「えりだびんち」さんから、「日野菜かぶの甘酢漬け」をいただきました。

「日野菜漬け」は、滋賀県の伝統野菜を使用した漬物のことで、1998年に滋賀県選択無形民俗文化財「滋賀の食文化財」として選択されています。

パッケージの裏面には、「500年の歴史を持つ日野町産「原種日野菜」を100%使用しています。」と書いてあります。
農林水産省のホームページの食文化のサイトで、うちの郷土料理>滋賀県、で検索すると、日野菜漬けが出てきました。日野菜漬け 滋賀県 | うちの郷土料理:農林水産省
それによると、「日野菜は、約500年前、当時の領主であった蒲生貞秀が日野町鎌掛にある観音堂に詣でた際に発見したといわれている。日野菜は、かぶの一種で、葉側が紫色、根に向かって白色が特徴で、長さ30cmと細長い。独特の風味と辛み、苦みがあり、漬物として使われることが多い。」(一部省略)とありました。
滋賀県日野町では、室町時代から栽培されており、産地ではタネを受け継ぎ、原産地の日野菜を守る取組も行われているそうです。「日野菜漬け」は、滋賀県全域で伝承されています。

農林水産省(うちの郷土料理>日野菜漬け・滋賀県(日野菜漬け 滋賀県 | うちの郷土料理:農林水産省)
えりだびんちさんは、旦那さんのご実家(滋賀県守山市)で、食事途中で箸休めにと出てきた「日野菜漬け」のおいしさに、長男さんとともに衝撃を受けました。えりだびんちさんと長男さんが、あまりに美味しそうに夢中で食べる様を見たお母さまから、後日「日野菜漬け」が送られてきたそうです。
先日、本ブログで「琵琶湖周遊の旅」三部作を紹介しましたが、それを見てくれた「えりだびんち」さんが、滋賀県近江八幡市の「JAグリーン近江」から、「日野菜漬け」をお取り寄せしたとのことです。それを私にもおすそ分けしてくださいました。

さっそく、酒の肴にいただきました。

短冊状に切られた「日野菜かぶ」が甘酢で、優しい味に漬け込まれています。京都の漬物のような上品さと洗練さが感じられました。食べ慣れた濃い味付けの漬物とは別次元の味です。こりこりとした適度な歯ごたえもあり、滋賀県高島市の銘酒「雨垂れ石を穿つ」(福井弥平商店)の素朴な味と、不思議にマッチしていました。
これは、「美味しいもの見聞録」に登録する逸品として、紹介しないわけにはいきませんね。




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