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​身近な風景

馬にまつわる物語②

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

2026年1月6日(火)午後、佐野市の名馬伝承の地「閑馬」で、「するすみの池」を訪ねました。


馬にまつわる物語①を公開したところ、読者の新井さんから、以下のようなコメントをいただきました。


「閑馬の「するすみ」については、佐野かるたでも、「ゆ 雄々と 名馬が遊ぶ するすみの池」で詠まれていました。小学生のとき、毎年1月開催の佐野かるた取り大会に参加していたのを思い出しました。(小学校対抗です)。小学校5年生の時の自由研究が「佐野かるた舞台探訪」で、するすみの池にも実際に訪れました。その時は、池には水もなく、案内板があっただけのように記憶しています。2019年に再整備が行われたと聞いています。」


ありがとうございました。佐野の子供たちにとって「するすみの池」は、名馬と何らかの関係のある池として、知られていたようです。


さて、いきなり「するすみの池」と言われても、なんのこっちゃ、と思われる方が普通だと思います。「伝説するすみ(磨墨)の池」の看板(上の写真)の文言をもとに、簡単に紹介します。


→時代は平安時代の末期ですので、今から800年以上前のお話(伝説)です。鎌倉幕府を開いた源頼朝の御家足利義兼が平家との合戦にそなえ、頼朝に馬を送ろうと思いました。足利近くの沢には名馬がいるとの噂を聞き、家来に命じて捕えさせる事にしました。その付近には確かに大きな二頭の馬がいました。一頭はその近く(現在の飛駒町)付近で捕えることができました。その馬は気性が荒く、生きているものには何でも食らいつくので「生食(いけづき)」と名付けた説と同時に「池月(いけづき)」という説もあります。

 もう一頭は逃げられてしまい、ある沢に入り込みました。その馬も疲れていたのか池で休み静かに水を飲んでいたところを捕まえました。その場所こそ、馬が閑かになった所として「閑馬」と呼ぶようになりました。その馬はまるで墨を塗ったように真っ黒だったので「磨墨(するすみ)」と名付けられ、馬が水を飲んだ池を「するすみの池」と言うようになったとか。というお話です。


しもつけの伝説 第2集」栃木県連合教育会(昭和54年発行)には、もっと詳しく紹介されています。


あくまで伝説とされてはいますが、池そのものは存在しています。

ところで、2026年1月5日付けの下野新聞電子版で、「源平合戦ゆかり 伝説的名馬の風景印が人気 発案者は地域の郵便局長」という記事を目にしました。これも縁ではないかと思い、まずはこの郵便局長さんにお会いし、「するすみの池」がどこにあるのか、教えてもらうことにしました。

新合郵便局長の向田さんが親切に教えてくださいました。ありがとうございました!


これが「新合郵便局の風景印」です。伝説的名馬である池月(いけづき)と磨墨(するすみ)の二頭の姿が刻まれています。昨日(5日)は新聞記事を見た大勢のお客さんがお見えになったそうです。


向田さんから教えられたとおりに、「するすみの池」を目指しました。

道路沿いにわかりやすい看板がありました。ここからは歩いていくことにしました。

500mほど歩くと、危なっかしい丸太の橋のたもとに「←するすみの池」という看板が立っていました。

局長さんからは、クマには気を付けてと言われていたので、危ない雰囲気だったら引き返そうと思っていましたが、想像以上にきれいに整備されていました。

見通しの良い山道を100mくらい歩くと、また看板が見えてきました。ここから、下に降りる道が分かれていました。

木道が整備されていました。もしかしたら、午年に合わせて、地元の方が綺麗にしてくれたのかもしれません。

降りていくと、白い看板が立っていました。

小学生5年生の新井さんが訪ねた時と同様に、池には水はありませんでした。もともと池というよりも、雨水が溜まってできる水たまりのようなものなのかもしれません。

こうして「伝説のするすみの池」に出会うことができました。あくまで伝説ではありますが、こんな山の中の池に、本当に馬が水を飲みに来たのか?という疑問が浮かびました。


弥生時代以降に大陸から人と共にもたらされた馬が野生化し、日本のいたるところで繁殖していたことは事実のようです。この地でも、戦前までは馬が飼われていたそうです。戦前の状況を紐解くことができれば、当時の人と馬の関わり方がみえてくるのかもしれません。


自分の中で、「馬にまつわる物語」が始まったような気がしました。

 
 
 

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