馬にまつわる物語⑮
- tokyosalamander
- 4 時間前
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2026年8月12日(水)、香川県琴平町の金刀比羅宮(ことひらぐう)、通称『こんぴらさん』を参拝している吉田さんから、神馬の写真が届きました。ありがとうございます。

金刀比羅宮は、香川県琴平町の象頭山(ぞうずさん)に鎮座する神社で、「こんぴらさん」の愛称で親しまれています。御本宮には大物主神と崇徳天皇が祀られ、古くから農業や医薬、そして特に海上安全の守り神として広く信仰されてきました。

江戸時代には「一生に一度はこんぴら参り」といわれるほど庶民の信仰を集め、全国から多くの人々が訪れました。現在も、門前町から御本宮まで続く785段の石段を上って参拝する「こんぴら参り」は、香川県を代表する観光・参拝スポットとなっています。

金刀比羅宮には、現在、2頭の神馬が飼われています。
大門をくぐって少し進んだ、表参道の431段目にある「御厩(神馬舎)」にいます。
毎日午前6時〜午後6時の間、その姿を見ることができます。


1頭目は、
光驥(こうき)号(愛称:ルーチェ)
特徴:サラブレッド種の白馬です。経緯:2025年3月に新たな神馬としてお披露目され、命名式が行われました。

2頭目は、
白平(しろひら)号(愛称:カブ)
特徴:光驥号と同じく美しい白馬です。もともとは御厩(みうまや)にいましたが、2025年5月の献馬式にて改めて「白平」と命名され、正式に神馬となりました。

ちなみに、以前神馬だった「月琴号」は、2008年から神馬を務め、2025年1月1日に亡くなりました。20年近くこんぴらさんの神馬を務めました。
暑さに弱い馬にとって、今年の猛暑は厳しいようです。

実は、金刀比羅宮には、生きた神馬だけでなく、木馬や銅馬も奉納されています。
生きた神馬がいる御厩(431段目)からさらに石段を上った500段目にある建物は「木馬舎(もくめしゃ)」と呼ばれ、中に飾られているのは「木馬(もくば)」という木造の神馬の像です。


神社に生きた馬を奉納する代わりに、木や銅で造った馬を奉納する習わしもありました。
この木馬は、慶安3年(1650年)に讃岐高松藩主・松平頼重から献納されたものです。今から376年前です。
さらに上った御本宮の御別宮・三穂津姫社の前に「銅馬(どうば)」も奉納されています。

この銅馬は文政7年(1824年)に奉納されたものです。周防国花岡駅(現在の山口県下松市花岡付近)の上原惣左衛門延清から献納されたもので、一文銭を集めて作ったと伝えられています。今から202年前です。
日本では奈良時代から、願い事や感謝を伝えるために神社へ生きた馬(神馬)を奉納する風習がありました。しかし、生きた馬を献上し育てるのには多大な費用がかかるため、次第に木や銅で作った馬の像で代用するようになりました。
こうした馬の奉納の習わしが、現在の「絵馬」にもつながっていると考えられています。
金刀比羅宮では、生きた神馬、木馬、銅馬の違いや歴史の移り変わりを楽しむことができます。
最後の1枚は、金刀比羅宮御本宮から望む讃岐富士(飯野山)です。
きれいな円錐形をした独立峰で、周囲の山々からひときわ高く突き出しています。

吉田さん、貴重な写真の数々、ありがとうございました!




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