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​身近な風景

馬にまつわる物語⑩

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 4月19日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月23日

2026年4月19日(日)、佐野市吉水町の東明庵の馬頭観音像が12年ぶりに御開帳されました。

本尊の馬頭観音像は、木製の座像で高さは約90cm。12年間で積もった埃が綺麗に拭き取られ、金色の輝きを放っていました。


救世山・東明庵は、佐野市戸奈良町にある種徳院の末寺(系列のお寺)で、1691年(元禄4年)に本源雲谷(ほんげんうんこく)法師によって開山されました。


雲谷法師は、近隣の寺院等に呼びかけ、坂東三十三ヶ所の観音霊場(関東にある三十三の観音菩薩を祀る寺院を巡礼する信仰)になぞらえた「佐野坂東三十三所」を開創しました。

観音菩薩は、人々を救うために三十三の姿に変化するとされるため、その数にちなんで三十三ヶ所となっています。京都にある「三十三間堂」などの数字もここに由来しています。


東明庵は、その十八番目の札所で、馬頭観音を本尊としています。


やがて、いつの頃からか、12年に1度行われる「佐野坂東札所御開帳行事」が始まりました。今年は、その年に当たっています。

10時ちょうどに、本寺の種徳院の池亀善紀住職によって、御開帳の法要が始まりました。

順番にご焼香が行われました。私も焼香させていただきました。

焼香の後、出席者全員による記念写真の撮影が行われました。私にも、後で写真を送っていただけるそうです。法要は30分程度で終了しました。

下野新聞で紹介されていたので(17日)、県内各地から参加者がありました。終了後は自由に写真を撮らせてくださいました。


これが馬頭観音です。馬頭観音の頭には馬の像が乗っています(この写真では、残念ながらそこまでは写っていません)。


平安時代、あらゆる生命は六種の世界に生まれ変わりを繰り返し、六種の観音が六道に迷う衆生を救い守護するという六観音思想が生まれました。


六観音と六道の関係は、聖観音(地獄道)、千手観音(餓鬼道)、馬頭観音(畜生道)、 十一面観音(修羅道)、准胝観音(人道)、 如意輪観音(天道)という組み合わせになっています。


つまり、馬頭観音は畜生道(動物として生まれ変わる世界=人間より下の苦しみの多い世界)を守護しています。仏教本来の馬頭観音には、このような役割がありました。


しかし、江戸時代の頃から、馬の守護と結びつくようになりました。人々にとって、馬が生活を支える重要な存在となり、その安全を願い、また冥福を祈って、路傍の石像などに畜生道の守り神である「馬頭観音」または「馬頭観世音」の名を刻むようになったと考えられています。



頭上に馬を乗せた馬頭観音は、変化観音の中で唯一、忿怒相(ふんぬそう・激しい怒り)を示しています。ただし仏教では救いのための怒りでもあります。


こうした像を目にしていた人々は、やがて、馬頭観音=馬の守り神、と考えるようになるのは、むしろ自然な流れだったような気がします。忿怒相も馬に寄せる人々の愛情の強さとして受け入れられたのかもしれません。


「佐野坂東札所御開帳行事」実行委員会副委員長の遠藤一史さんは、「さのケーブルテレビ」の取材に対して、12年に一度の御開帳のために、「屋根の塗り替えや回向柱(えこうばしら)の設置など、準備は想像以上に大変でしたが、無事に終えることができて良かったです。次の12年後にも引き継いでいきたいです」と語っていました。


それぞれの時代によって、馬頭観音に対する人々の思いは変わっていったのかもしれません。しかし、少なくとも地元町内会(吉水上町)の人々が、この馬頭観音像を大切にしていて、しっかりと受け継がれていることを感じ、嬉しくなりました。


PS ブログ用にと記念写真をいただきました。ありがとうございます。

素晴らしい記念写真ですね!

誇らしさと嬉しさが伝わってきました。

4件のコメント


tokyosalamander
tokyosalamander
4月23日

ありがとうございます😊

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tokyosalamander
tokyosalamander
4月23日

小堀さんからいただいた記念写真を追加しました。

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P E
P E
4月21日

記事にしていただきありがとうございます。副会長の遠藤です。こちらの記事を皆さんにも読んでいただきたいので自分のSNSで紹介させていただいてもよろしいでしょうか?

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tokyosalamander
tokyosalamander
4月21日
返信先

ありがとうございます。もちろんです。

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