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​身近な風景

トウキョウサンショウウオの定点調査(5月)

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 16 時間前
  • 読了時間: 4分

更新日:6 時間前

2026年5月5日(こどもの日)、今日は佐野高校科学部によるトウキョウサンショウウオの定点調査(5月)を実施しました。3年生2名、2年生4名、1年生7名、計13名に加え、宇都宮大学の飯郷先生、栃木両生爬虫類の会の中島さん他、そして生徒の保護者5名(総勢21名)が参加しました。

(写真の掲載については、参加された皆さんの了解をいただいています。以下同様)


ちょうど一月前の4月5日(日)、恒例のトウキョウサンショウウオ生息状況調査2026を実施しました。今年は通常の産卵期(1月~3月)にほとんど雨が降らなかったため、産卵地に水が全くない場所が多数ありました。幸い、調査日の4月5日直前にまとまった降雨があったため、調査日には産卵直後の卵嚢が多数確認できました。


しかし、4月5日以降、記録的な夏日なども観察され、1週間後の4月12日には、再び水が干上がってしまった産卵地もありました。


このような近年の気象変動(産卵期の渇水、春先の気温上昇)の影響で、トウキョウサンショウウオの生息環境が急激に悪化することを危惧し、佐野高校科学部が、宇都宮大学農学部の飯郷研究室、栃木両生爬虫類の会の有志メンバーの協力の下、その実態を解明することに挑戦することにしました。


その方法として、4月5日に調査した産卵地を継続して1か月ごとに定点調査することにしました。今回(5月5日)は定点の2回目の調査ということになります。まず、産卵地で幼生を採集し、さらに採取した水から本種の環境DNAを検出することにより、生息状況を確認します。この2つの方法で各産卵地で繁殖が成功しているかどうかを推定します。


例えば、定点調査の当日に水が十分あったとしても、それ以前に干上がっていた時期があれば、幼生が全滅した可能性があります。その場合は、それ以降、幼生も環境DNAも共に検出できない、という結果になることが想定されます。その場合は、繁殖がうまくいっていないことになります。


そして今日、このプロジェクトがスタートしました。

科学部員の研究への意気込みが伝わってきました。


<調査地1>

この場所では、産卵時期が幅広いため、個体差が大きいのが特徴です。ほぼすべての卵嚢では、幼生が孵化しています。


<調査地2>

4月5日の調査日以降に産卵された卵嚢も多く、まだ孵化していない個体が多かったです。


<調査地3>

この場所もまだ孵化していない卵嚢がほとんどでした。


ここでは、中島さんが捕まえたヤマカガシについて説明してくれました。


<調査地4>

この場所は4月5日の調査後に一部で干上がりましたが、卵嚢に守られていたため、卵嚢の中で幼生が成長していることを確認しました。また、産卵後まもない卵嚢(卵嚢が透き通っているもの)もありました。


この場所では、過去にこんなことが起きています。


ここは、恒例のエラポーズで記念撮影。


<調査地5>

この産卵地は民家の裏庭にある小さな池です。裏山からの水が絶えず滴り落ちています。


<お昼休み>

新緑が気持ちのいい梅林公園で昼食をとりました。


<調査地6>

この場所は、ため池が泥で埋まっているので足場が悪く調査が難しい地点です。しかし部員たちの頑張りで、幼生を採集することができました。


この場所で中島さんが捕獲したニホンカナヘビ。


以上、6か所の定点での調査が終了しました。今回(5月)の調査では、全地点で幼生の生息を確認することができました。


採水したサンプルは校内で濾過し、後日、宇都宮大学の飯郷研究室で、生徒たちが環境DNAを分析する実験を行う予定です。


それぞれの調査地では、土地の所有者が調査や保全活動に協力・応援してくださっています。最後の調査地では、敷地内にたくさん生えているタケノコを掘って持っていってください、というお言葉に甘えて、最期は「タケノコ掘り」大会となりました。

それぞれ、掘りやすい小さめのタケノコを掘り出していました。


帰り際には、住人の方があっという間に掘り出した大きなタケノコを2本いただきました。

この大きなタケノコは、3年生2人が持って帰ることになりました。

まるで、今日一日のご褒美のトロフィーのように、ずっしりとした重みを両手で受け止めていました。(どんなふうに料理して食べたか、後で教えてください!)


来月以降の定点調査も今回と同様に調査していきます。環境DNAの解析を含め、研究が上手くいくことを祈っています。



PS:5月5日(こどもの日)の夕陽は、雲一つない西の地平線に沈んでいきました。

(撮影:みかもリフレッシュセンター駐車場、18時30分頃)

素晴らしい夕陽と夕焼けも、今日一日のご褒美のように思えました。

 
 
 

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