top of page
IMG_4274.JPEG

​身近な風景

初夏の館林散歩

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 5月3日
  • 読了時間: 4分

2026年4月29日(祝)、午後から館林周辺の散歩に出かけました。館林と言えば、この時期の空を彩るこの風景を外すことはできません。

現在「館林こいのぼりの里まつり」が開催されています(3月20日~5月6日)。

鶴生田川をメイン会場に合計4000匹以上の鯉のぼりが掲揚される日本最大級の鯉のぼりイベントです。


鶴生田川にかかる「ふれあい橋」は「こいのぼりの里まつり」の絶景ポイントです。


橋の中央にある2体の子どもの銅像。両手を上げ空を見上げる子からは歓びや解放感、寝そべる子からはくつろぎや鯉のぼりを眺める視点が感じられます。


数千匹の鯉のぼりが空を泳ぐこの時期に見る子どもの像は、子供の成長、そして子どもの日の象徴としてみることができます。


館林市は実は「彫刻のまち」でもあります。

2001年の国民文化祭の彫刻展をきっかけに、市内各所に屋外彫刻が設置されています。



「ふれあい橋」からほど近い場所に、館林城跡の看板がありました。ここは「館林城の中心である本丸があった場所」のようです。本丸の一角に、八幡宮が静かに鎮座していました。

説明文によると、江戸時代に館林城の守り神として城内に祀られていた八幡宮が、明治時代の終わり頃、現在地に移され、再び八幡宮として奉斎(ほうさい)されているそうです。


奉斎という難しい言葉を使い、人々の手で改めてお祀りすることを、敬意を込めて表現しています。

鳥居をくぐり、しばらく歩くと、一対の狛犬の姿が見えてきました。

(右側)口を開けた「阿形(あぎょう)」は、子どもを連れた「子取り狛犬」です。

(左側)口を閉じた「吽形(うんぎょう)」は、玉(宝珠)を持つ「玉取り狛犬」です。


これらの狛犬は、昭和8年(1933年)に奉納されています。

一体は子を抱き、もう一体は宝珠を押さえる。

城(地元)を守り、子をつなぐ――時代を越えた人々の祈りが、静かにかたちとなっています。


奥にある社殿も趣があり、大切にされていることが分かります。


八幡宮は、「向井千秋記念子ども科学館」のすぐ近くにあります。


続いて、車で15分ほどの場所にある「群馬県立館林美術館」を訪れました。

駐車場から美術館までのアプローチは、途中に池があったり、特徴的な樹木や水辺があったりするので、それ自体を楽しむことができます。

池のコイたちも歓迎してくれるかのように大きな口を開けていました。(ただ、エサを欲しがっているだけですけどね)


左手に見える樹木は「ハルニレ」です。

近づいてみると、赤い実がついているように見えます。

さらに拡大してみると、葉の周囲に赤い突起がたくさん付いています。

しかし、どう見ても植物の花や実には見えません。

これは「虫えい(ちゅうえい)」と呼ばれる現象で、アブラムシの一種が葉を刺激することでできる“虫こぶ”です。見た目は派手ですが、ハルニレの生育への影響はほとんどないとされています。


ハルニレに春だけ現れる「赤いサイン」みたいな現象で、散歩でしか目にすることのできない風景の一つです。


花や昆虫、動物を細密に描き、「プチ・ファーブル」と呼ばれた熊田千佳慕(くまだちかぼ・1911~2009)の世界を紹介する展覧会です。

(#群馬県立館林美術館 #熊田千佳慕情の世界  以下同様。)


また、企画展の案内文の一部を以下に引用し、内容を紹介します。


「庭で虫や花を見て遊ぶ幼少期を送った千佳慕は、工業学校でデザインを学んだ後、20代はグラフィックデザインの仕事に携わりました。戦後、児童文学者と知り合ったことから絵本の世界に飛び込み、「小さな人たちにこそ美しいものを」と、『ふしぎの国のアリス』ほか多数の挿絵を手がけます。」


「本展では、千佳慕のライフワークとなった『ファーブル昆虫記』を始め、絵本『みつばちマーヤの冒険』ほか、千佳慕が空想を広げた花と虫と妖精のファンタジー作品まで、約180点の原画を紹介します。


「自然は愛するからこそ美しい」―。地面に這いつくばり、虫と同じ目線で生涯、観察を続けた千佳慕の世界を、自然への敬愛にあふれる彼の言葉とともにたどります。」


ふらっと訪れた美術館でしたが、想像以上に見ごたえのある素晴らしい企画展でした。



16時頃、美術館内のレストラン「エミール 水辺のワッフルカフェ」にも立ち寄りました。

歩き疲れた体に甘いご褒美。チーズケーキとワッフルで小腹を満たしました。


様々な風景を味わいながら、心もお腹も満たされた、初夏のひとときとなりました。

コメント


身近な風景

©2023 身近な風景。Wix.com で作成されました。

bottom of page