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​身近な風景

美味しいもの見聞録⑥

  • 執筆者の写真: tokyosalamander
    tokyosalamander
  • 7月16日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月26日

2025年7月16日(水)13時30分、足利市旭町の交差点付近に小さな屋台の姿が見えました。足利の地元では知らない人はいない「岡田のパンジュウ」です。パンジュウとは、「パンのように焼いたまんじゅう」ということのようです。

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パンジュウは、1個40円、5個で200円と手ごろな値段です。時間帯によっては、お客さんの列が絶えることがありません。この日は、お昼休みの時間を過ぎていたこともあり、空いていました。

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リヤカーを改造した屋台で、朝、この場所にやってくるようです。決まった曜日が休みというわけではないので、行ってみるまではやっているかどうかわかりません。やってない時は、屋台の姿は跡形もありません。

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上の地図はYahooマップですが、屋台なのに地図上には「岡田のパンジュウ」と載っています。Googleマップにも載ってました。鑁阿寺や足利市役所、足利高校などと肩を並べています。凄い知名度です。


「岡田のパンジュウ」は、創業が大正時代で、現在3代目まで引き継がれているそうです。パンジュウは岡田屋オリジナルのお菓子というわけではなく、北海道(小樽市、札幌市、夕張市)、三重県伊勢市、富山県滑川市などでも、郷土菓子「ぱんじゅう」として販売されています。しかし、各地で形や味は少しずつ違うようです。また、「パンジュウ」とカタカナ表記されているのは岡田屋だけです。


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パンジュウは、タコ焼き機のような金属の型に、たい焼きの生地のようなものを流し込み、中にこし餡を入れて半球体の形に焼きあげたお菓子です。表面はホットケーキのようなふわふわで、もちもちした食感もあります。中の餡は塩味が効いていて、甘すぎず、いくらでも食べられる味です。「癖のない味が癖になる」というファンがいてもおかしくありません。


正直、物凄く美味しい高級なお菓子、というものではありませんが、一度味を知ってしまうと、なんとなくまた食べたくなる懐かしい味です。焼きたてをみんなで分けて食べると、さらにおいしさは増したことでしょう。


「岡田のパンジュウ」を愛する人々は、それを食べた時の様々な記憶が思い出になっているのではないかと思いました。


常連のえりだびんちさんは、「足高に通っていた次男が、時々お小遣いで買ってきてくれたのが嬉しかったなぁ♡」という思い出を語ってくれました。食べ物や味にまつわる記憶は、脳裏に深く刻み込まれ、思い出すことで人生を豊かにしてくれます。


とはいえ、パンジュウが新たなファンを獲得し、足利のソウルフードとして愛され続ける存在でいて欲しいと願っています。

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5個入り200円


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